First Kiss

幸坂かゆり Weblog

カテゴリ: 書き物関連


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さてさて、告知です。
Favorites(りとろぐ)」更新しました。
今回はお題6の「含む」がテーマです。
小説中、一言もその言葉は出てきません。でもテーマなので含んでいます(何のこっちゃ)
悲しい物語になってしまいましたが読んで下さる殊勝な方、コチラからぜひ。

今回は久し振りに「pillow talk」(あとがきページ)も一緒に更新しました。
宜しかったらご覧下さい。コチラからどうぞ。

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今回のテーマでまず浮かんだのが「薔薇」でした。
ケイト・ブッシュのCDのジャケットを見て思わず惹かれてしまった。
ずいぶん前のCDだが、当時もそのジャケットには惹かれた。
彼女の佇まいや、目線、どこまでも女を思わせる詞の世界は私を虜にした。
そして、艶かしい高い声。独特のビブラート。
先ほど聴き直してみて、やはり好きだと思った。初めて聴いた20代の頃よりも。
中でも「THIS WOMAN'S WORK」と言う曲は静かな孤独を感じさせる名曲です。

でもって、彼女は美しい。怖いくらい。
多分、男の人はこう言う女性、怖いだろうな(笑)
以前は私も少し怖かった。今では感じないけれど。
私も少しはオンナの仲間入りを果たしたのだろうか。

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「THE SENSUAL WORLD」/ケイト・ブッシュ

Columbia ASIN: B0000026IP
(1989/10/17)

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ところで、以前書いた香水「イル・バチオ」についていくつか質問を受けました。
ネット販売のトレンド・フレグランス「フロート」で購入できます。
日本でなくなってしまった物もあったりして捜すだけでも楽しいです。ぜひ。

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(左)イル・バチオ(右)ロジェ・ガレ・スクエア

イル・バチオはボルゲーゼの取り扱いでしたが、
店舗が撤退してしまったので今まで購入は難しかった。
ここで売ってて本当に良かったです。
ロジェ・ガレ・スクエアはサンローランの取り扱いでした。
メンズの香水で爽やかな中にセクシーさが感じられて好き。
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上の画像はカーラ・ブルーニ。猫のような体の線が魅力的。
ケイトもカーラもいい香りがしそう。

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うふふ。
今「Favorites(りとろぐ)」のお題5作目を投稿して参りました。
あ。なんか主人公が抜けてない。うふふふふ。今回はえらい短編です。

ところで、今、欲しい物がある。
こないだ書いたアート・ポストカードではない。
ウィッグです。かつら。真っすぐさらさらストレートロングのやつ。
何故かと言うと、私一ヶ月に一度は、
すーごくロングにしたい時と、
すーごくショートにしたい日があるから。
そこでウィッグがあったら、短くしても手軽にロングヘアになれる。

でも、買うのにちょっと勇気がいるんだなあ。
しかも今の自分も結構、長い髪なので本当の髪を切るのももったいない。
なんてウダウダ考えつつ、色々見ていたら、
髪よりもそのモデルを務める人形の美しいこと!
すぐに人形作家さんを検索した。
家に置いておくと少し怖いけど眺め倒すのは大好き。

そんな時、見つけた。ガーン!と来るくらい衝撃を受けた人形を。
「××みたい」と、比較、形容するのは嫌いだし、失礼にあたるのだけど、

でも、私が以前書いた小説「狂恋夏」のヒロイン、沙耶がもし、
この世にいるとしたら、この娘だ!と思ってしまった人形を見つけた。
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彼女は、遠藤あけ美さんのページ、
人形着物日和」の中の、一体のお人形さんでした。
ぞっとするほど美しく繊細なその人形。
そのページの中の「お人形アルバム」の中の「2003、4生」の人形が、
正に沙耶のイメージです。
ぜひ見てみて下さい。美しいです。可愛くて。
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しかし、見れば見るほど美しい人形がたくさんある。
作家さんによって、当然だが魅力がまるっきり違う。
けれど、みんな魅かれてしまう。
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怖いのに魅かれると言うのは、私の小説のテーマかも知れない。

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上の画像は「おお!」と思った、さらさら髪のマネキンちゃん。
そして、下の3枚の画像は人形作家、堀佳子さんの作品。
堀さんのページのタイトルは「生き人形
画像は2004年発表、球体関節 120cm SG氏蔵のもの。
タイトルは「星の声を、聴く」
妖艶なその表情は同じ人形なのに、
そう思わせないほどで見る度私を誘惑する。
ぞぞぞ。怖くて嬉しい(笑)

ところで今回の短編小説のタイトルは、
「見据える存在」です。よろしくね(最後に宣伝)

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唐突に告知ですが「Favorites(りとろぐ)」(現在は閉鎖)更新しました。
タイトルは「夕焼けに溶ける煙」です。

今年一作目の小説の更新は「りとろぐ」からでした。
小説は、切なくて、胸がきゅっとするような、でもどこか役に立てるような(笑)
そんな小説が書きたいです。どうも、私の書く物は単純なので、
書き始めて煮詰まってからの何日間かは、
言葉が欲しくて欲しくてたまらなかった。
今もです。表現する力が欲しい。

ところで、明日は久し振りのバレエの日だ!
油断してた。ストレッチしてないよー!なんか若干太ったし。やばいわ。
そして狭くて細い全身鏡で一応ストレッチ。
しかし、猫は妙に珍しかったのか寝ていたはずなのにすごい恰好で私を見ていた。
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みみが見ていた。こんなふうにとか。
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こうも見ていた。寝ろ。
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ロデちゃんはおとなしくねんね。
でも首、伸びるよ。

しかし、黒いコばかりなので、
みんな同じに見えてしまうのが困った所でして(笑)
一緒に暮らしていると、どのコだか、すぐわかるんですが。
でも、緊張と緩和と言うのか、何と言うのか、
このコ達がいてくれるお陰で私のギスギスしてしまった時など、
とても救ってもらってる気がします。ありがとね。ずっと一緒にいようね。
あ。クロちゃんとななちゃんが写ってない。
今度いいショットが撮れたら載せます←猫バカ
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で、これが私のバレエシューズ。
おニューでまだきれいなうちに撮っておこう。

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上の画像は私の足。
恥も外聞もなく、自分で自分を撮ってしまうやつでありました。

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いよいよ、明日でゴザンスが終わっちゃう。
とうとうその日が明日、来てしまうんだ。
そう思うと、何かじっとしていられなくて良いのか悪いのか判らないけど、
小説以外の文章、ゴザンス編集部様への手紙を先程投稿しました(あ。テーマもね)
どうしても挨拶がしたかった。書きたいだけで彷徨っていたような私に、
体温を感じさせてくれた貴重な場所だった。

たった一人で小説を書いていて
それだけでも孤独な地味な作業であるのに誰にも読まれなくて、
私だけでパソコンの前で文章に感情をぶつけていた。
書き終わった後も、すっきりなんてしなかった。
余計、孤独になった。私は一体何をやっているんだろう、と思っていた。

だからこそ、ゴザンスのシステムは本当に嬉しかった。
感想も時々頂けて、他のライターさんの作品も読めて、私自身もその方の感想が書ける。
コニュニケーションが取れる喜びで、書く以外に孤独を感じなくなった。
私がブログを始めたのも、ライターの皆さん達を見習った部分もある。
皆さんがそれぞれ、自分のサイトやブログを持っていて、
投稿した作品やその想いなどを、そちらに書いていらっしゃる方も多かった。

私も投稿した後、感想を頂けた時はいいけど滅多にない事だったので、
どうしても何か始めたくなって、こうして今がある。
お陰で、ゴザンスともどこか繋がっていて、
それでいて自分の呟きも書ける道が開けた(特に抑えていた大澤さんへの感情は爆発!)
感謝してもしきれない。
私が参加したのは今年の4月の後半からなので本当に短期間だったけれど、
とにかく書きまくったような気がする。最後の手紙を入れて61作あった。

私はまだ、本当の意味でのスランプだって経験していない。
いや、何となく今かも、とか思うけれど(笑)でも越えて行かなきゃ。
こうして書いて来た事によって、少しは腕も鍛えられたかも知れないし。
そして自分が、以外と突っ走ってしまう性格である事もわかった(笑)
止められないんだな。書き始めると。

そして、卒業文集も終えてしまった。
800字も、ことばあそびも、全部。終わってしまった。
やっぱり淋しい。仕方ないけど、淋しい。
他のライターさんはどんな気持ちなんだろう。私よりもずっと長い方は…。

先程、ゴザンスに今回のテーマを投稿しました。
「思う存分、推敲、校正をして下さい」との、特集の2回目。
今回のお題で本当にゴザンスの今の形式は終わる。
リストに入れさせていただいているライターさん達のブログを覗くと、
やはり皆さん複雑な心境を語られている。私も未だ、複雑な心境だ。

そして、今日投稿した作品のタイトルは「淡い色の花」です。
当時のテーマに則って書いた時は、全3話という長い物語だった。
けれど、今回見直すとやはり削る所が沢山ありました。
当時も送った直後に「ああ!ここ直したい!」と激しく思った箇所がありました。
そんな訳でありがたく直す事ができました。
その「淡い色の花」ですが、以前このブログで主人公は私に似ている、
と、ちらっと書いた事があったのですが今日書いてて違う事に気づきました。
本当に似ているのは私の姉でした。

今日、久し振りに姉と二人で買い物に出掛けてそう思った。
姉とは2つ違いで小さな頃はケンカばかりしていて、
特に優秀だった姉に私は、劣等感を常に抱えていた。
姉は元々とても真面目な人で私が学校を休んで部屋で音楽を聴いていたりすると、
とてもきつい目で睨まれた。

秩序を重んじる考え方だった為か、社会から外れた人間を認めない硬さがあった。
そんな姉も、今は結婚して子どもも二人いる。
私達は今とても仲が良い。何故なら互いに丸くなったからだ。
卒業して社会に出て、自由になった。私も姉も挫折を覚えた。
そこでやっと、心から姉妹になれた気がするのだ。

自由になった姉は心の柔らかい人だった。
人の気持ちをよく理解できて、温かい意見が言える。
姑さんとも色々あったが、結局体を悪くした姑さんは、
そんな温かい姉に、自分の息子よりも頼りにしている。
そんな風に年を重ねていく度に、柔軟性を増す姉が眩しい。

姉が小さな事で笑って、幸せを感じてくれるのがとても嬉しい。
知らず知らずの内に友人のような関係になっていた。

今日、新たにその小説を書き直して読んだ時、
実は私の中ではこの物語はある意味、裸になった物だと思った。
静かで、何の変哲もないヒロインの日常を切り取っているから。
起承転結というものが感じられない。
駄作だと言われても仕様がないかも知れない。
けれど、この物語を書いている時物語の方から試されているような気がした。
ごまかせないよ、と。物を書くという事は自分を曝け出す作業だ。
自意識過剰であるとも言える。
それでも書きたい。自分のすべてを暴露しても構わない、
そう思えるから書けたのだと思う。

姉と私は本当はよく似ていた。
外見もナイーブな面も。
だからこそ、それを小説に投影するのが怖かった。
書く(描く)という表現は唯一、姉と違う面だ。
だからそれが失敗すれば、自分を失くすような事だとさえ思った。

小説を書くようになってからと言うもの私は嫉妬心の固まりのようだった。
誰かがゴザンスに、素晴らしい小説を発表した後、立ち直れないほど落ち込んだ。
そんな時の私は何もできなかった。
書けない自分が歯痒くて悔しくて、そして原因はすべて自分にあるという事も知っていた。
今でも勿論、悔しい思いはする。書く以上仕方がない事だと思っている。
ただゴザンスを通して何となく解ったのは私は私のやり方で書くしかない、
と言う当たり前の事実だった。少しだけふっきれた気がした。
切羽詰って書く事だけが、大切ではないから。

焦っても仕方がない。そう思ったら日常を少しだけ楽に考えられる。
私はまだまだだけど、少しは柔らかくなれたような気がしている。
柔らかくなったら色んな可能性が出てくる。

私は何だってできる。
ただ人より時間がかかるだけだ。
そう思う事で少しずつ歩いて行けるといい。


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今日、ゴザンスの感想スレッドに
私の小説に感想を頂いた。
「面白かったです。なんか変ないやらしさがステキでした。」
と、書かれてあった(笑)
その小説は「狂恋夏」というもので、私の小説では最も最近の作品です。
まったくもってその通りです。爽やかさがまずない。
エロティックだし、実際じゃ犯罪だ。だからその褒め方はぴったりです。
でも言われなきゃ判らなかった。ああそうか!と思わず膝を叩いてしまった。

けれど、気をつけたいのはあくまでも冷静に情景を描くこと。
こちら側で興奮してものを書いたって、それは読者を醒めさせる。
それから変な音を書かない。余計な描写も省く。ラブシーンなどは特に。
ただでさえ甘ったるいシーンが更に甘くなり胸ヤケを起こしそうになる。
とどめ(?)は、後できちんと自分が赤面せずに読めるか。
自分の物は後で読みたいので…

私も自分の世界を作っていけたらいいな。
書いている内に段々、初期の頃とは、作風がかなり変わっていると思う。
まだそれが良いのか悪いのかは判らないけれど、
私も自分だけが持つ世界を作っていけたらいいな。目標です。

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この写真のベアールとフランソワ・クリュゼがいやらしくて好き(笑)
ベアールの表情がいい感じです。頬がほんのり赤くて。
映画は「L'enfer」邦題は「愛の地獄」前半はかわいいベアールがたくさん登場しますが、
後半は嫉妬深いにもほどがある旦那に心身ともに暴力的に追い詰められて、
目の下に隈を作って怯える顔つきに変化してしまいます。痛々しい…
終わりのないエンディングがもどかしかったけれど印象に残っています。

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