First Kiss

幸坂かゆり Weblog

カテゴリ: Love Life

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小さい頃、毎年風鈴を飾っていた。

両親が若い頃に買った物だから随分古いはずだ。
真っ赤で薄いガラスでできたその風鈴は
毎年涼しい音色を聴かせてくれた。

季節の行事は、当時していた仕事の関係で
夏の時期に忙しくなるのであまり好きではなかった。
けれど、風鈴を出すという事は毎年していた。

そんなある風の強い日。
窓を思い切り開けていたために強風に煽られ、
ただ釘か何かに引っ掛けていただけの風鈴の糸が、
するりと抜けて、堅い床の上に落ちた。
ぱしゃーん、と軽い音がして振り返ると風鈴は粉々に割れていた。
しばらく呆然としていたが、我に返り、片付けを始めた。
その時、自分でも驚いたが涙が出て来た。
いつも側にあったもの。意識もしていなかったもの。
それがもう二度と見られなくなってしまった。

せつない気分にかられ、片付けながら「ごめんね」と風鈴に謝った。
そしてくずかごに捨てる時「ありがとう」と礼を言った。
あれ以来、買っていない風鈴。今でも胸が痛くなる思い出。
お気に入りのカップを割ったりしたら、やっぱり今でも同じ気持ちになる。

今はうちに猫がいて、
風鈴(と言うより鈴)の音がどうも苦手で怖がってしまうので
わざわざ買わないけれど、外を歩いた先で風鈴の音が聴こえると、
やはり振り返ってしまう。そしてあの頃の気持ちを、ほんのり思い出す。

ちりん。

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今日は友達に誘われて占いに行って来ました。
午前中だけしか見てくれないと言うので、朝早くに出掛けた。

私はまったく占ってもらった経験がなく、いざその部屋に入ると、
扉が開いていて、相談者の声も先生の声も筒抜けだった。
前日に聞かれたくない事は紙に書いて持って行ってもいい、と友達に言われ、
何を占うか考えて行った。友達は恋愛や仕事などの相談をメインにしていたが、
実は占ってもらうような事柄が見つからなかった。

なので結局、
「私がこの世に生まれた使命は?」と言う大きな質問を選んでしまった。
先生は私の文章を読み、ふむふむと頷き、
「アンタは周りを笑わせる事が使命だ」と言った。

「アンタ一人では非力だけれど、家庭内、社会内、色んな人が集まる所で、
場を和ませる役割をしなさい。女の人が笑っているのが既に世の中には必要で、
女の人は常に「おかみ」さんだ。男はせいぜい『宿六』くらいなもんだ」

そう語った。
そ、そんな力ないんですけど。
しかもそれ、私じゃなくても女性すべてに当てはまる事なのでは。
ただ頷いて聞いているうちに何故か先生が自分の人生を語り始めたので、
相談時間は5分以内のところ、軽く10分以上話していた。
機嫌良さそうに話しているので、ええ、ええ、とか言いながら聞いていた。
色んなことを話した(聞いた?)けど、私へのアドバイスは結局、
どんなに暗い場所に行ってもアンタが盛り上げて行きなさい、という事だった。
当たっているのかは判らない。
でも、常々なるべく明るい方へ考えて行きたいと考えている所は符合する。
まさかそれが使命とは思わなんだが。

場を和ませる力があるかはなぞだけど、
少しでも笑顔を探して作って行きたいという考え方であるのは事実だ。
いつもその事に心を砕いている。私がブログを書くとき大事にしているのは、
優しく、柔らかく、言葉を表現することだ。やはりアドバイスなのだと真摯に受け止めたい。

本音を言ってしまうと、大澤さんに会えるのはいつ?なんて聞きたかった。
でもそっちの方が怖くて聞けなかった。
「ない」とか言われたら気にしてしまいそうで怖いから。
そして、心から大切だと思う事柄を占いで聞く気にはならなかった。
今回の出来事はとても参考になったけれどまた行こう、とは思わない。

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背中に陽射しを浴びて羽を生やしたい。自由に。
写真は素材サイト「LCB.BRAND」様より。※現在は閉鎖。

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