1曲目。
突然の「その気XXX」
うわー!という歓声に似た言葉がしっくりくる興奮する曲で始まった。
生で聴いたのは初めて。あの歌詞に出てくる「世間知らずが怖いほど」
というオンナノコになりたい、なんて過去に憧れていたものである。 You See Mee という言葉は私の本名に近い発音なので、
呼ばれているようでひとりでどきどきしていた。
あんなに寒いほど涼しかった店内が蒸し暑く感じる。
激しい睦み合いのあとには、優しくクールダウン。
「This old heart of mine」 I love you の掛け合いを楽しみにしていたので、この曲を歌ってくれて嬉しい。
前方のファンはみんな大きな声で I love you を叫ぶ。
大澤さんは「2階席!」と言って上にマイクを向ける。
しかし恥ずかしがり屋さんが多かったのか、声は返ってこない。
大澤さんは「あれー」と少しだけ照れ笑いをして、もっともっと、と促すように何度も、
すべてのファンに向かってコール&レスポンスを繰り返す。
店内が I Love you 一色になる。大澤さんのシャツは既に汗だくだ。
その顔にも汗が流れている。けれど拭かない。
汗を流れるがままにし、袖を捲くり、ネクタイを緩める。
その仕草すべてに、私は夢中になって、もう戻れないと心の中で思う。
大澤さんがジャンプをして、くるりと回る。
ネクタイと腰につけたチェーンが光る。
その熱狂の中「Lady vanish」へ。