※あらすじ
「SSOI in 札幌」7日観たよ!
二部が始まり、何番目か忘れたけど、
楽しみにしていたひとり、町田樹くんが登場。
驚愕の「エデンの東」!
ここまでが前回まででした。
恩人さまと、誰が楽しみですか、と話していて、
「小塚くんと町田くんが特に。でも皆さん、楽しみです」と言った。
彼女は「Pチャン、デニス!町田くんも楽しみだね」と、
躍るような声で話してくれた。
そんな彼女と「エデンの東」について少々語った。
私は世界選手権が行われる数日前に読み始め、
終わるまでに読了する、という目標を決めていたこと、
全4巻の超大作を4日で読んだら目がおかしくなったこと(笑)
そこから本の話になり「白夜行」 の分厚さは、
手をつけるのに勇気が要るという話。
そんなことを言ってたら、町田くん登場でびびった。
そして、上下キラキラと星のように瞬く衣装で始まった「エデンの東」
音が鳴った瞬間、会場がざわついた。
もちろんショーナンバーにアレンジしていたので、
4回転はなかった。曲も一部違って聴こえたけれどそこは自信がないです。
試合では4回転3回転の成功を、息を詰めて見ていたから、
そこの曲調を憶えていなかったのかもしれない。
自由自在に動く手足。
彼は小柄だと聞くけれど、氷上ではとても大きく見える。
存在感が圧倒的。そして自分の世界に観客を連れて行く力が天性。
ショーとは言え、3アクセルを軽々(に見えた)着氷。
私は町田くんの「エデンの東」を見て原作を読もうと思いました。
彼の表現している「ティムシェル」が一体どんなものなのか、
とてつもなく知りたかった。
映画ではその言葉は出てこなかったような気がする。
読了した今、彼のプログラムを観て、
町田くんは、自分は1巻からの主人公的立場の、
「アダム側」だと言っていたのをインタビューか何かで見たけれど、
その息子、罪の重さに苦しむケイレブ(キャル)なのではないかな、
と、何となく思っている。
でなければ、若きアダム。
彼をどん底に突き落とす悪魔のような女性キャシーと出会う前の。
この物語はたくさんの登場人物の人生を描いている。
最初に登場する人物は皆、後半、年老いたり、様々な理由でこの世を去る。
すべてがすべて、幸せなものではない。
しかし4巻での主要人物は若い。その代表がケイレブ。
悩みながらも、道を切り拓こうとする、重要人物。
そんなことが一瞬で頭の中を駆け巡ったが、
町田くん自身がプログラムそのものになったような、
素晴らしい演技で、ジャンプもすべて含め、
堪えるほど、感情がこみ上げ、
この日、初めてスタンディングオベーションしました。
そして生で観て、
彼の背筋の伸び方に新ためて驚愕。
姿勢がいいとは思っていたけれど、
うまく画面では映し切れていないと思う。
伸ばし方、反り方の美しさが尋常ではない。
背骨一本多くない?または少なくない?と、
おかしな思考になってしまうほどでした。
私はこれまで町田くんを見て、姿勢良くしよう、と安易に考えておりましたが、
そんな簡単にはできない。鍛錬の賜物があの美しさなのだ、と思いました。
腕?肩?の可動域の広さ。
私の席からは最後のポーズから顔を元に戻し、片腕を広げる背中が見えました。
翼を広げているようでした。サモトラケのニケのように。
最後の周回のときには、
「白夜行」の衣装を着ていました。
なんでしょう。このサービス精神。
観ることができて本当に嬉しかった。
◆ ◇ ◆
次が多分、最後の記事になると思います。
長くて申し訳ありません。
もう少しお付き合いください。
では数時間後!
