2018年10月15日、
突然、21年一緒に暮らした愛猫、ななちゃんが逝ってしまいました。お腹に毛玉が数個できていて、ここ最近の粗相も酷くなっていた。
14日昼、突然足腰がふらふらし出したので、これはおかしいと思い、
この日は日曜日だったから明日お医者さんに行こうね、と、
話していた矢先だった。ひとつ飼い主側の勝手で救いになったのは、
苦しまず、眠ったまま逝ってしまったことかな。
場所も、ふかふかでななちゃん仕様にしていた座布団の簡易ベッド。
たくさんのお気に入りのタオルと枕、暑くも寒くもない空気の通る場所だった。
まだ土の柔らかい時期だったのでそのままおうちの庭に眠ってもらいました。
お気に入りのタオルにくるりと巻いてカリカリも一緒に。
ななちゃんはうちに来た1番目の猫、くろちゃんの娘で、
唯一、妊娠しなかった子。生まれた時からどの子よりも体が小さかったけれど、
気位だけは高くて、人も猫も寄せ付けようとしなかった。
私も本気で叩き合いのケンカをしたことがある。
けれど、そんな彼女でもなぜか私は一緒にいると楽だったんだなあ。
気が合ったんだろうなあ。他の家族や猫たちにすら威嚇する子だったけど、
頭が良くて、ななちゃんが決めたことにはみんなが従うほどだった。
そんな一匹狼(猫)ななちゃんでしたが、くろちゃんやろでちゃんがいなくなってから、
急激にらむ子さんに接近し始め、ついには一緒に眠るまでになった。
多分、誰よりも驚いたのはらむ子さんだと思う。
らむ子さんはよその子、というのが抜けなくて人間以外に懐いていなかったので、
ななちゃんの態度にはほんとうに驚いた。けれどらむ子さんの優しい性格は、
すぐにななちゃんを受け容れてくれた。
結果的にそんなふうに仲良くなったふたりを見て警戒していたみみちゃんも、
らむ子さんと眠るようになった。らむ子さんがうちに来て最後に心から安心できたのは、
ななちゃんの行動力のおかげだったと思う。
体が小さかったから機敏で細いところもするりと入り、
どんな扉であろうが、らくらくと開閉した。若い頃はそこに悩まされた(笑)
年を重ねてからは眠る時間が増え、私の膝に顎を乗せて眠ったり、
甘えた仕草を見せてくれて赤ちゃんのようになり、ひたすらに可愛かった。
今年は1月2日にらむ子さんを亡くし、今年のうちにななちゃんまで見送ることになるなんて、
と、呆然として唐突過ぎて涙は出ないかなと思った。
けれど土に返す前、用意中、タオルにくるんだ彼女の後頭部にちゅーをすると、
私の熱もあったのだろうけど、まだ柔らかくて暖かな被毛で、
私はちゅーをしたまま、そのまま彼女を手放したくなくて抱きしめて泣いた。
しばらくはななちゃんがいなくなったことに実感が湧かず、
実は10月最後の今日になってもまだ隣に寝ていたり、足元をうろついている気がする。
まだいてくれるのかなあ。夢に出てきていいよ。夢でたくさん遊ぼう。
ななちゃんは、私のベストフレンドなのだから。
おさかなに目がなくてななちゃんを避けながら歩いてごはんを食べたりもしたけど(笑)
あれほど何に対しても真面目な子は、ななちゃんだけだったと思う。
怒るのも遊ぶのも、甘えるのも。
…… いや、ほんとにまだ実感が湧かないのだけど、
そんなこと言ってちゃいけないよね。きちんとさよならは言わなくちゃね。
ななちゃんと一緒にいられたこと、ずっと忘れないから。大好きだよ。
ずっと一緒にいてくれてありがとう。
そして、この次の日またGoogle Photosが自動生成で動画を作ってくれました。
ななちゃんの愛らしい姿がたくさん収められています。最後にこの動画を貼りますね。
2018/10/16 @Google Photos