all
@kayuri_y (Instagram)

なんて日付けを置いたことだろう、と他人事のように驚いてしまう。
まずはすべての事柄は置いて、いちばん書かなければいけないことを。

2018年1月2日、愛猫らむ子さんが逝ってしまいました。
昨年の12月1日に体の異変を感じ、猫病院にかかったところ慢性腎不全が発覚し、
今年の1月2日には永遠の眠りにつきました。
よって、昨年の12月はまるごとらむ子さんの月のようです。
その12月の通院に関しては毎日Twitterでつぶやいておりました。
Twilogにも残っているので思い出したいことがあったらそちらを見るようにしています。

らむちゃんの最期は病院でした。
12月30日に栄養がまったく摂れなくなり酸素も必要なため、
家で看るのはむりだろうとのお医者さまの判断によるものです。
いつでも異変があったら知らせてください、と電話番号を託して帰宅後、
新年を迎えた1日あとに、彼女は眠るように逝ったとのことでした。

2日、迎えに行った時には、院内に誰も通さないよう配慮してくださり、
らむちゃんの体に合わせた箱の中を見ると、きれいに毛を整えられ、
可愛らしく目蓋を閉じたらむちゃんの姿がありました。
傍らには薄い桃色のタオルとカリカリ数袋も添えてくださいました。
そこで、今までくろちゃんやろでちゃんはお庭に埋めていたのですが、
真冬で地面が掘れない旨を話すとペット霊園のことを教えていただいた。
ひとしきり挨拶が終わるときちんと窓のついた紙の蓋を閉じ、
紫色の布をふんわりかけてくださり、先生は小雪の舞う外まで見送りに来てくださった。
そして私たちの車が出発して病院から遠ざかるまで深々とお辞儀をしてくださった。

帰宅後、すぐさま霊園に連絡を取り、次の日に予約を入れた。
そこまで済んで私も義父もへなへな、という感じで床に座り、
静かにごはんを食べた。お弁当になってしまったが文句など出るはずもなく…
みみちゃんとななちゃんはなぜだかいつもより深く眠りについていて静かだった。

深夜、お風呂もすべて終え、ひとりきりになったとき、
らむちゃんを寝かせてある部屋に呼ばれた気がしたので上をしっかり着て行ってみた。
紫の布を外し、蓋を開け、閉じた目蓋のらむちゃんの横顔を見つめた。可愛い。
そういえばじっくりお話していなかったね、と、出会ってから今日までのことを、
らむちゃんに「憶えてる?」と何度も訊ねては溢れる涙を拭った。
何時間か経ち、箱もすべて元通りにして部屋を出た。
みみちゃんとななちゃんがぱっちり目を開けて私を迎えてくれた。
やっぱりわかってるんだな、と思う。私はふたりを同時に抱きしめる。

翌日、ペット霊園で遺骨は庭に埋めたいと話すと、
では陶器の容れ物などは必要ないですね、と可愛らしい巾着袋を薦められた。
青と桃色があって、らむちゃんに似合いそうな桃色を指定した。
焼き場ではずっと泣くまいとしていた決心が崩れてしまったけれど、
何とか笑顔で見送ることができた。
骨になった猫を見るのは生まれて初めてだった。
らむちゃんの骨はまるで恐竜図鑑で見るかのように、
しっぽの先まできれいに骨の形を残していた。喉仏も。
霊園の方が喉仏について説明してくださる。
まるで両手を広げているようなまるい形の上に、すっと伸びた上部は観音様のように見える。
だから喉仏と言うんですよ、と。そのお話を聞きながら、らむちゃんの骨を、
巾着袋に入れていく。最後の最後、その喉仏をそっと置いてきゅっとリボンを結んだ。

雪がちらつく中、家に戻り、巾着袋を前にして義父とお酒を少し飲んだ。
この子は野良だったのに家に入れてしまって、他の猫たちともなかなかうまくいかなかった。
人間が勝手なことをしてらむちゃんはしあわせだっただろうか、とずっと気になっていた。
けれど最後の一ヶ月間、急激に3匹は寄り添い一緒に眠った。
その柔らかな表情を見てこれで良かったのだ、と自分の中で納得した。
雪が溶け、春になり、土が柔らかくなったら、くろちゃんやろでちゃんが眠る場所に、
らむちゃんも一緒に眠る。絶対にらむちゃんだけ別の場所で眠らせるなんてしたくなかった。
だから最初は霊園でお墓を勧められるんじゃないか、とかそういった猜疑心もあったが、
きちんとわかっていただけて感謝の気持ちで一杯だった。
今もらむちゃんの遺骨はおうちにいます。
きっと、お庭に場所を移す日、新たに寂しさが襲うだろうな、と思いますが、
きちんと最後の最後まで全うさせようと誓っております。
ramumimi ramunana1 ramuutouto
懐かしい若い頃のおあそび動画を作ってみました。

◆ ◆ ◆

おひさしぶりです。いきなりの長文になりました。
この間にも小説を更新していたのですが、書く気にならず、
もたもたしていたら2月に入ってしまいました。
でも過ぎたとは言え、らむちゃんのことは必ず書こうと思っておりました。
こうして彼女のことを書いている今も、なぜだかみみちゃんとななちゃんは静かです。
まるで私の集中力を途切れさせないかのように。不思議だ。いい子だね。