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拙著「哀しみのための夜想曲」(デザイン・エッグ社)
「花の名残り」(電子書籍 Kindle / Kobo)ですが発売して半年経ちました。 

ありがたいことに最近になり、
ぽつぽつと感想をいただくようになりました。
読書メーターで読んでいただいた言葉がダイレクトに伝わります。
感想を見つけると嬉しくて読みに行きます。が、これ、野暮ですよね。
何より次回本を書いたとき、読んでくださっても感想が書きにくくなりますよね…
しかしそこはどうかお気を遣わず、おかしいところはおかしいと、
正直に仰っていただけるとありがたいです。ただの文句はいやですが(笑) 
これからも長編にも挑みつつ、お題小説など短篇も書いていこうと思っています。

こうして感想をいただいたり、次回作などを考えている間にも、
素晴らしい作品をたくさん読んでおります。
ちょうど昨日ル・クレジオの「隔離の島」を読み終えました。
素晴らしい作品でした。読むのが遅いのと厚い本ということで、
かなりの時間を要しましたが、読み終え、ぱたんと本を閉じると、
身体の中に幸福感が広がっていきました。
こんな読後感が味わえるような小説を書きたいと思いました。

たとえば、美しい水平線を見た時、そこを到着地点だと目指して泳ぐ作家と、
目指さず、眺めながら並走して泳ぐ作家とに分かれているように感じます。
前者は伏線を回収し終わりのはっきり見える小説を書く作家さん。
もちろん、読むものとしてそういうサスペンスや推理、ミステリーなどは大好きですが、
私が書けるもの、目指しているものは後者、水平線が答ではなく、
その美を見つけた感情をひたすら書き続ける作家さん、そちらです。
頭と指先、心と感情のすべてを注ぎ込みこみたいと思います。

話が飛びました。
本当はいただいた感想をすべて載せたかったのですが、
まだ誰の許諾も得ていませんでした。
これから別の形で新めて掲載させていただこうと考えております。
それまでに許可を得に走ろうと思います。

私の本を手に取ってくださったこと、本当に感謝しております。
これからもがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。


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上画像はTumlrのfox-cornerさまのブログ、
「The ash of memory.」より本に花。それはプレゼントのように。
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