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幸坂かゆりの小説専門サイト「L'oiseau Blue」にて、
お題小説23作目を更新しました。

タイトルは「天上の喫茶店
※タイトルクリックでリンク先に飛びます。

少々、時代の古さを意識した、不思議なお話です。
怖くは…ないと思います。でも感じ方は人それぞれ(笑)
よろしかったらご一読くださいませ。

本来、このお題は32まであり、
始めたのは随分前です。
「微エロ?で32のお題」ともタイトルがついておりますが、
そのお題元のリンク先もすでに消滅してしまっています。
どれだけ時間をかけてしまったのか、
悔やむ、というか、だらしないことをしてしまって、
申し訳ない気持ちになります。
今年は、32作すべて終わらせようと思います。ええ。今年こそ。
その先はまだわからない。
オリジナルを書く勇気も含め、
攻める姿勢で、書き物を進めて行こうと思います。

そして、どうして今日この小説をアップしたのか。
実はさっそく今日のタイトルの懺悔へと話が移るのですが、
私が応募しようとしていた文芸賞の締め切りが今日でした。
間に合いませんでした。
北海道釧路市出身の作家、三浦綾子さんの小説「氷点」が、
このほど50周年を迎えられ、その記念事業として、
今年一度きりの企画として立ち上げられたのが「三浦綾子文学賞」でした。
言い訳になりますが、知るのが遅かった。
知ったのが4月くらいだった、と思うので、
間に合わないか、奇跡でも起こったら書けるかな、という、
罰当たりな思考を持っていました。
そんな甘い考えではできるわけがない。
そして、そのとおりに今日を迎えてしまいました。
書く、と決めて挑戦していたのに結局できなかったことへの、
せめてものお詫びに、短編ではありますが、
物語を作り、絶対に今日載せようと思ったのでした。

「氷点」はとてつもなく重い罪を背負った人物たちが登場する人間ドラマです。 
けれど、重厚な印象はあれど、暗く重たくはなりません。
お話はもちろん、読むのに覚悟がいりますが(笑)
許し、許される、愛し、愛される、必要とする、必要とされる。
生きていけば必ずぶち当たるこの壁。
その人間のせつなさを、この「氷点」は見せてくれています。

敬虔なクリスチャンであった三浦綾子さん。
私はクリスチャンではないけれど、
いつもこの物語の底を流れる、十字架の輝きや、
彼女の思う、愛の物語を穏やかな心で感じます。
今宵は、この物語で懺悔をさせてください。
今日、三浦綾子さんのこの「氷点」を「解凍」すると言う、
タイトルの本を購入しました。
この本を読み、三浦綾子さんの歩んで来た道を、
写真と三浦さんの言葉と案内とともに、読もうと思います。
今日、本屋さんに行き、目に入ったこの本。ご縁ですよね。
偶然の神様が降りてきてくれたのだと勝手に思うことにします。

photography on Tumblr
http://mirroredphotography.tumblr.com/post/73941722727/ripples-bokeh

◆ ◆ ◆

「三浦綾子記念文学館」 
http://www.hyouten.com/


「氷点」解凍
森下 辰衛
小学館
2014-04-21