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さて、続きです。
「WEEKENDは夏の匂い」
「楽園へ急ごう」

この2曲は爽やかで、先ほどの官能のMCのあとに聴くと、
一層、潮の香りがしてきそうな可愛らしさが、ときめきへと誘(いざな)う。
「WEEKEND~」は何度か聴いているのですが、
大澤さんはその時々の季節に合わせて歌詞を変えてくれます。
今回は季節が合っているのでそのまま「早い夏が」と歌っていた。

以前冬に聴いたときは「クリスマスが」と変更していた。素敵だ。
「楽園へ急ごう」の楽園はパラダイスと読み、
まさに私がいたあの場所、大澤さんがいる空間こそがパラダイスだと感じる。

ここで一端、バンドのメンバーさんが引っ込む。

大澤さんの弾き語り。
打ち込みの音で聴いていた「夏の終わりの午後」は、
ギター1本で聴くと、とても新鮮だった。
けれど大澤さんはMCにて「もう夏は今日、明日で終わる」と言っていて少し淋しかった。
続く「丘の上の恋」から「それからの君は」
この流れはほんとうに胸が苦しくなるほどに人生を感じ、せつない。
歌詞を載せたいところだが、いかんせんこれが未発表なのだ。
秋口か冬口には(この言葉を何回も言っていた。会場からくすくす笑いが漏れる)
シングルになるかアルバムに入るか、未だ決まっていないそうだ。
うーむ。色々事情があるのね。でも楽しみに待ってます。

そしてバンドメンバーさん、再登場。
いきなり照明はピンクと紫を合わせたような色になり、
始まった曲は「Deep Sleep」
かっこいい。大澤さんの顔に汗がラメのように煌く。
真上から浴びる照明の色は、大澤さんをますます官能的に、
セクシーに見せてどきどきする、が、目が離せなかった。
あまりにもその肌がきれいで。
半開きの唇とほんの少し上を向く、その表情の淫靡さと言ったら。
それはもう、見惚れるしかないでしょう(笑)
次に「Body Revolution」大澤さん語で言うと「ボディレボ」
これは軽妙洒脱で、お酒が似合うおとなの曲ですが、
歌詞が非常にスケベで(褒め言葉)直接的なので、
歌っていて、大澤さん照れないのかな、と思わず顔をまじまじ。
しかし私の方がもじもじ。くっ 負けた。←(何に)
官能曲シリーズ、と勝手に決めて話を進めますが、
その中のどの曲か忘れてしまいましたが、
「胸を~」というフレーズが入る曲。
全然違う「胸を舐めている」に変わっていたのですが、
そこは意図的なのか間違えたのか、調べる術はない。
だがしかし、私はうひょー、という顔をしてしまった。

そして今回絶対歌う、となぜか決めてかかっていた曲、
「Summer Breeze」へ。
復活した大澤さんが歌った1曲目として、
この後歌った「Vanity of Life」と共に感慨深い。
歌詞も柔らかで、一回りも二回りも大きくなった大澤さんを感じる。
この曲を歌うまで大澤さんは「月」のような印象を持っていた。
ここからは「太陽」を避けずに歌う強さを見せてくれるようになった気がする。
今ではすっかり月はもちろんのこと、太陽も大澤さんを思い出す、
ということを印象づけてくれた2曲なのだ。
「ずっと甘い口唇」も大好きな曲。


 終わらないものはないと 知っていても
 きれいになる君だけを見ていたい


微笑みがもれる神聖なる快楽を教えてくれる名曲です。
大澤さんのスキャットがとても自由で、耳に残った。
「いけない涙」はゴキゲンなダンスナンバー。
何度か生で耳にしている。
私はどうしても歌を聴きつつ、歌詞も聴くので、
やはりこの曲の中の男女の関係に、むせるような熱と性急さを感じ取り、
聴いていてどきどきする。甘く心臓に悪いです。大澤さん。
どの辺りから立って踊り始めたのか憶えていないのですが、
「Lovejenic」は間違いなく踊った…と、思う。
この曲の歌詞はすべて自分に向けて欲しい、という、
"大澤さんに言ってもらいたい言葉ベストテン"(私・比)の中に入ります。

そしてアンコールに入り、先述した「Vanity~」を歌ってくれました。
その次「しっとりした名曲をやりますんで」と言って「僕らはまだここにいる」
大澤さんの曲の中でも叙情的で、古き良き日本を思わせてくれる。
曲中出てくる踏切や、蝉の声、という言葉は湿気を含みつつ、
夕方から夜にかけてのゆったりとした風景を思わせ、とても純粋で、
こんなロマンティックな大澤さんの一面もとても好きだと、つくづく思う。

ここでまた大澤さんが手を振って幕の奥へと消えた。
再度アンコールの拍手。
すると間もなく大澤さんが出てきた。
あまりの早さに驚いた。望んでいたというのに(笑)
昼のラストナンバーは「そして僕は途方に暮れる」
ゆっくり、丁寧に、目を閉じて大澤さんは歌った。
夏の風はまだまだ暑いのに、ほんとうにもう夏が終わる気がして、
この曲は、ほんの少し私を感傷的にさせた。

が、

この後、Night Liveが控えているのだ。
そう。ずっと甘い口唇なのだ。昼も夜も。
私はパラダイスにいるのだから。そんな訳で、またまたつづく。

***

作中歌詞「ずっと甘い口唇」 / 西脇唯