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「32のお題」の今回のテーマは「堕ちる」
一応書き終えたけれど、どうしようもなく救いようのない話になってしまったので、
更新に迷い、とりあえず寝かせてみる。

今の時期、すぐに気持ちが悲観に傾く。
それに負けてどっぷり浸かったら出てこられなくなる。
それだけは避けたい。けれどそんなふうに現実から逃げて書くから、
私の物語は非現実になってリアリティに欠けるのだろうか。
だとすれば致命傷。とても痛い部分だ。
どんなファンタジーだって「リアリティ」があってこそ成り立つのだから。

感情に自信がなくなる。

それは一番、怖い。
自分が今していること、しようとしていること、本当にいいと思ってるの?
もしもそう問いかけられたら、多分私はすぐに首を縦には振れない。
本当は嬉しいことだったとしても。そのくらい感情に自信がない。
もちろん、私みたいなひよっ子は、まだまだ努力が必要だし、
自信なんて後からついてくるもので、
いつもいつも持っている人なんかいないだろう。
けれど、やはり私の心の中では「認めて欲しい」という想いが満ち溢れている。

◆ ◆ ◆

なんて、このようにすぐにどーん、と落ちてしまう中で、
「堕ちる」なんてテーマを書いてしまったのが、まずかった。
もうちょい、練り直そう。
私自身が笑ってしまうくらい悲観主義なので、
それをどうにか心の中でセーブしながら調理して小説にしなければ。

ひりひりと心の痛いまま本音を小説にしてしまったら、
私は私を守れなくなってしまう。・・・なんてことに今気づいた(笑)
楽しいばかりでなく、苦しいばかりでなく、
調和のとれたどちらにも寄りかからない「心」で書かなければ。
私小説、という分野にも興味がある。
瀬戸内寂聴さんのように、ものすごい経験をしてきた訳ではないけれど、
自分の心をまっすぐに書く場合、
変にストーリー仕立てにしないほうがいいのかも知れないと最近思う。
何だか今日は何を書いても迷った文章になる。
けれどこんな日もあっていいのだ、と自分に言い聞かせよう。
鬱々とした中で考えてたって、しょうがない気もするし。
こういうことの答なんてすぐには出ないものだろう。

***

人間は考える葦である。
かの哲学者パスカルだって、そう言っているのだもの。
彼は、人間の思考について考え続けた人。
自分も含めた人間というものを定義しなければ、
彼は自分を認められなかったのかも知れない。
なーんて。浅はかな脳みそで言ってみる(笑)