5f975cfb.jpg

カーラ・ブルーニの音楽。
彼女はいわゆる、スーパーモデルだった。
しかし、何となく心底モデルという仕事に野心を燃やしてはいなくて、
どちらかと言えば、楽しんで暮らしていた印象が強い。

広い自分の豪邸で服のままシャワーを浴びて、
パフォーマンスを見せたり、トップレスを猫で隠してみたり、
私からすれば次は何をやってくれるんだろう、
なんて違う意味で楽しみな女性だった。
ミック・ジャガーと噂になった時は奥さんもいたので、
ドロ沼のようになったが、本人は至って普通に見せていた。
ごく普通の恋愛だった、と彼女の態度は語っていた。
だからこそ、今でも彼の曲を歌うのだろう。
ファンから始まる恋愛はもしかすると、
恋人よりも理解できるのかも。なんて、思った。

そんな彼女が自分のアルバムを出した。
「Quelqu’un m’a dit 風のうわさ」というタイトル。
ジャケットもギターと共に寝転がる、シンプルなモノクロ写真。
プロモーション・ビデオはレオス・カラックスが監督を担当し話題を呼んでいる。

モデルだからとか美人だからとか話題作りとかそんなもの。
あのスモーキーなハスキーヴォイスを聴いてしまえば、誰も何も言えなくなる。
性格的にも明るくてフランクだと聞く。もっと彼女の歌を知ってもらいたいと思う。
このとても品のあるキュートでスタイリッシュな女性の歌を。

---------------------------------------