natalia_vodianova


いつもお世話になっている、
物書きさん応援サイト「Mistery Circle」さん、
52回目になる今回も小説を掲載していただきました。
よろしかったらご一読ください。

「Mistery Circle Vol. 52」(参加された皆さまの小説)
http://misterycirclenovels.blog.fc2.com/blog-entry-272.html

今日載せる画像はすべて、この小説の資料になったものです。
この画像たちを観てこの物語を進めていきました。
ただ消してしまうのはしのびないので、
ブログ内に残しておこうと思います。 
そして、私の小説内から文章を少しだけ。


◆ ◇ ◆


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目を閉じて祈りを十分に捧げた。
ふたりで土を被せた瞬間、可愛らしかったブルーの姿が蘇り、
ふたりは抱擁し、ライもやっと現実なのだ、と受け止め、嗚咽した。


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エリの声はライの足元からすぐに聞こえた。
彼女は草の中に横たわっていた。
ゆっくりしましょう。ブルーがくれた時間よ。その言葉にライは微笑んだ。
 

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「君の言葉は詩的だな。」
「してき?」
「ポエムのように美しいってことさ。」
「ああ、そういうこと。でも、何の意味もないわ。わたしはただ感情を表しているだけ。」
「だからすごいんじゃないか。そんな言葉、
 言おうとしたって言えない人間はたくさんいるんだよ。」
 
 
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何が起こったのか、わからない。
ライは瞬時にエリを探す。すぐに肌に触れた。
安心して体を引き寄せた。触れたのは、彼女の脚だった。


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ライはただ、たった今、エリが欲しかった。今だからこそ欲しかった。
ライにとってエリは人生のすべてだった。
物を書く、とエリに言った言葉だって、エリがいなければ。


◆ ◇ ◆

冒頭の画像は私が一番インスパイアされた「エリ」のイメージ。
・・・しかし何と言うか、写真の力って偉大だな、と(笑)