※mixi日記

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本当は8日のことを書こうと思っていたら、 
8日は思いの外、疲れてしまって、 
9日にしよう、と、だらだらしてたら、 
日付けが替わって10日になってしまった。 

8日は、 
母が入院後、荷物を置きに行ったりなどを除き、 
初めて面会、という形で会いに行った。 
姉は何度か洗濯物を受け取りに行ったり、 
この間、父もひとりで行って、えらそうにしていたが(笑) 
私だけが、行ってなかった。 
正直言うと会うのが怖くて。 
自分でも母と直接会ってどんな反応が出るのか判らないし、 
言ってみれば、姉とも父とも多分、私の感覚は違うだろう。 
その日は私自身の病院ということと、 
洗濯物を補充しよう、という理由もあり、 
どきどきしながらも面会に行く決意をした。 

まずは私の診察にて先生は、
どんなふうになっても、
会っても会わなくても辛いものは辛いです。 
一度顔を見たら安心するかもしれないですよ。 
そして、どうか当初のような気持ちにならないように。 と、仰ってくれた。 
院内の皆さんがとても優しくて申し訳ないくらいだった。 

診察後、面会。 

面会時間が11時から、という何となく中途半端に思える時間。 
昼食準備中の忙しい中になってしまった。 
母は食事をするデイルームに他の人たちと一緒に座っていた。 
姉の後ろに何となく隠れるようにしていたが、 
ええい、と気力を振り絞って、 
「お母さん、元気かい?」と声をかけた。 
母は柔かい笑顔で「うん」と言った。 
とりあえず、洗濯物を部屋に置きに行く。 
部屋までの廊下で私の頭は真っ白になる。 

母の元に再び戻る。 
失語気味なので会話はできない。 
しかしその分だけ、目があまりにも饒舌に見えて、 
訴えかけるような眼差しがやっぱり辛かった。 
姉は、父は、どんなふうに見ているのだろうか。 
そして母はこの場所にいることをどんなふうに。 
私は、何と形容して良いのかわからない感情に駆られて、 
泣き出しそうになった。涙が何粒か、というものじゃなく、 
スコールのような号泣のような。必死で押さえたけれど。 
母の肩に触れて何度も同じ「元気かい?」としか言えない私こそ、 
失語であるようだった。 
華奢な母の肩。 
ビニールの、私と姉で買っていったエプロン、であるはずなのに、 
初めてかけるところを見た他人行儀なエプロン。 
足は靴下を履いていたけれど、靴を履いていなかった。そして、車椅子。 

もうすぐ昼食。 
姉が「また来るからねー」と明るく言い、 
私もそれをできる限り、真似して言った。 
また「うん」と頷く母。そして眼差し。つらい。 
手を振ったら少し麻痺している方の手で振り返してくれた。 
ついでに知らない隣のおばあちゃんも手を振ってくれた。 

次に会う時、もう少し、 
私の心の中は穏やかになっているだろうか。

2013年06月10日

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2013年(平成25年)7月3日 転載