※mixi日記

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ちょっと前の話になりますが、 
父が無事、退院しました。 
とは言え、あまり心配していなかったのですが(笑) 
何かあっても病院内だし、みたいな親不孝な考え方をしてました。 

その間、母は連日デイサービスに通わせていただきました。 
私の用意なんてちょろいのですが、母はやはり戸惑った。 
朝になり、用意を済ませても今ひとつ事情を把握していなくて、 
いざお迎えが来たら「今日も行くの?」と言う。 
なので毎日「マスター(父)が入院してるから協力して。がんばろう」と、 
何となく曖昧な理由付けをして母に行ってもらった。 

父の着替えや細々した届け物は、 
姉に車で連れて行ってもらった。ありがたい。 
父の回復は早く、退院も思ったほど日にちがかからなかった。 
が、退院するという朝「今から退院ー」と電話が来た直後、 
電話が壊れたらしく、通じなくなった。 
PCに接続できないことで気づいたことだった。 
その時に限って、ケアマネさんが電話をくれていたらしく、 
通じない!と慌てて家に来てくれた。 

父が入院、母は私ひとりで看てる、というのを、 
ケアマネさんはわかっていたけれど少しのん気に構えていたという。 
で、家に来たら既に父がいるし(笑) 
平謝りされた。 
「困っている状態の時に手助けできなくて本当にごめんなさい。 
一番、必要な時だったのに」と、言った。 
そしてこの間二度目の認定調査の結果、 
母の要介護度は3から4になっており、 
知らなかったらしくそれを聞いて、また謝られた。 
さすがにすべての行動に介助が必要な今、 
私ひとりの介護では大変だ、という事でこれからの事を踏まえ、 
ショートステイも利用できるかも、という方向になった。 
父があれほど回数を渋っていたデイサービスも週3回でオッケーにしてくれた。 
連日の利用も望んでくれたほどだ。 

色んなことが急に動いた。 

電話が壊れた、というアクシデントも、 
今考えれば、ケアマネさんが直接家にくる動機になったし、 
父とは、入院という形ではあれ、距離を置いたのが良かったのか、 
私の負担を少し理解してもらえるようになったし、 
ショートの話を出しても、否定せず、 
今回のことで父にも謝られた。 
いや、無茶しなきゃいいんだよ、このやんちゃじじいが。 
とは、言わなかったが心の中で思った。 
肝心の電話も、うちではなく電話会社の方が原因だったらしく、無料で直してもらえた。 
急にへたへたと座り込むようなおかしな気の抜け方をした。 

現在、 
ケアマネさんと入所先の方との面会を待っている。今月30日会う予定だ。 
もちろん、どうなるかはわからないけど驚くほど進展があった、と思う。 
人の気持ちを動かしてしまったのだから。 
それが具体的に物事を変えてゆくのだから。 
電話が壊れたことと、今回すんなり行ったことは、 
偶然とは思えないのだ。 
神様のようなものがいるんだな、と思えた。 
(電話が壊れた、と知った時はものすごくめんどくさく感じたが) 

もちろん、だからって私の負担が減った訳ではないし、 
母の状態を見て小さなことに気づいていなければならない。 
努力していくことは必要だ。 
だけど、何となく安心できたのは確かだった。 

なので、母がデイに行っていて、父も家でのんびりしていたある日、 
姉にとても久しぶりにカラオケに連れて行ってもらった。 
もう既に今のシステムがわからず、すべてに驚いたが(笑) 
思い切り声を出し、好きな曲を歌い、とても楽しかった。 
歌うの、大好きなんだもん。 
一人暮らしの時、毎日家ででっかい声出して歌ってたもん。 
選んだ曲は懐かしいものが多数だったけれど、気にしない。 
2時間歌い、姉とがらがらな声になりながら「また来ようね」と言った。 
大事な時を過ごさせてもらった。 

2012年08月24日 

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2013年(平成25年)6月30日 転載