母が入院してからと言うもの、
時間の経過が遅く感じる。
何もかも初めてだらけだからだろうか。
この間、担当医師の説明によると、
脳梗塞で前頭葉が破壊され、失語症だと言われた。
この先良くなる事はないけれど、
現在の残存能力を保つリハビリのため、
専門施設に転院予定、とのことだったが、
家で家族のサポートを受けながら過ごした方が良いのでは、
と、これからの医療計画について話した。
施設は私の住む町からは遠い。
そこに行って悪化させたくないので、
医師の案が最善の策だと思った。
その後、
普段の生活振りを診て下さっているスタッフさんからも話があった。
行動すべてを7点満点評価してあるプリントを見せてもらうと、
母の評価はほとんどが1だった。全介助が必要。
私は申し訳ない思考だと判りつつ、
これからが一番大変だと思った。
今はまだ検査と点滴治療中なので、
入院を余儀なくされているが、
思い立ったかのように突然、
「うちに帰らなきゃ」と車椅子やベッドから降りようとする、
不穏な状態が夜にも起こっているそうだ。
家に戻ればそこは安心していい、ということはあるまい。
病院のように色んなものが揃っているわけじゃないし、
24時間見張っていたら自分が倒れてしまう。
ドシロウトの家族と猫だらけの生活が待っているのだ。
もちろん、何がいけない、と言っているのではなく、
ただただ不安なだけなのだ。
失語症でも、何とかコミュニケーションをとっていけたら、と強く思う。
完璧になんてできないから。できる限り。
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上画像は「明日、元気になあれ」と書いてあったてるてるぼうずくん。
入院初日、母の手に握らせました。
画像が黒いのは愛猫、ななちゃんの背中に乗せたからです。
ななちゃん、ごめーん!ありがとね。