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10月2日、フィギュアスケート「JAPAN OPEN2010」で、
今年もスケートシーズンが開幕したようです。日本、優勝おめでとう!
 
以前も書いたと思うけれど、
試合を観るのも好きですがエキシビションが大好きなので、
試合後行われた「カーニバル・オン・アイス」でのエキシビションを楽しみにしていました。
エキシビションにはジャンプや衣装の規制がないのでその自由さが好きです。
 
ここで冒頭の画像の小塚選手です。
今季、小塚崇彦選手のエキシビションは2つ。
1つ目「Hello'Goodbye&Safty Dance From Glee」はお披露目済み。
2つ目は先の「カーニバル・オン・アイス」で初めてのお披露目だった。
真っ白なシャツのボタンを開け、袖を捲り、白いタンクトップ1枚。
曲はジョン・メイヤー氏がトム・ペティのカバーをした「Free Fallin'」
せつなくも美しいアコースティックギター1本の珠玉のバラード。

飾り気のない透明感に心が洗われるようなプログラムでした。
芯から魅了されました。素晴らしかったです。
昨年のSP(ボールド・アズ・ラブ/by ジミヘン)でも思ったけれど、
彼のスケーティングには画面越しでも伝わるような体温を感じる。
なんていうのかな。ライブを観ているような感覚と言ったらいいだろうか。
今回「Free Fallin'」では、ますます熱を帯び、氷上という事を忘れさせる。
伸ばした腕は、指の先にあるものすら想像させる空間を創り出し、
ふわりと舞っているような姿はとても自由だった。
音の表現から一歩進み、音の中に入り込んでいた小塚選手は、
より柔軟性が増し、魅力的。
感情を揺さぶられるものには人を癒すような力を持つ。
そこに必要なのはたったひとつ。「心から」

フィギュアは芸術か?スポーツか?両方だと思います。
しかし努力した者だけが技術を身に付け、表現ができる世界であり、
その技術を認められなくてはいけない。
選手達の鍛錬とチャレンジ精神はアスリートの世界。
けれど音楽を使い、踊りの要素を入れ、表情にも気を配るというのは、
芸術にも通じるもの。フィギュアスケートという分野はあまりにも複雑。

好きだから自然に少しだけ詳しくなったが、
政治的な匂いがぷんぷんして、うんざりした。
なので努力を重ねる選手たちは応援はするけれど、
偏りで一部選手を貶めるようなマスコミには嫌気がさす。
ファンである心が強すぎて、好きな選手への希望が、
注文をつける形になってしまっている文章も時折目にします。
個人的にそういった文章は苦手なので読まない。
もちろん色々な人がいるので、そういう姿勢で観るのが好きという人を、
私ごときが批判はできない。ただ私はそういう姿勢では観ない。
ただ初めての演技を無心で観る。それだけ。
どちらにしても、自分の心に響いたものは素直に大事にしている。
頼るのは自分の感受性のみ。