私の心の待ち遠しい「嵐」は、
昨日、無事、ポストに届けられました。
大澤さんのCD「夏の終わりの午後」
ちょうど、台風の影響で、ずっと天気も悪く寒かったのに、
昨日は暑いほどで、それでも真夏のそれではなく、
まさに、夏の終わりにふさわしかった。
コンセプトがまったく違うとのことで2つのCDに分けられていて、
パッケージはDVDのような作りだった。
開けると、中にはてのひらに収まるようなブックレットと歌詞。
ブックレットは手に取って、動揺してすぐしまった。
家族が見ていたからだ。なぜ動揺するのか。
表紙がヌードの女性のイラストだったからじゃあ!
で、ふふ。後でじっくり聴いて、見て…と、わくわくは高鳴っていった。
そんな夏の終わりの…(しつこい)
そして、みんなが寝静まった真夜中。聴いてみた。
まずは、しっとりとしたイメージのタイトル曲のCDから。
ああ。自分の精神状態のせいかも知れないが、
得体の知れない淋しさが襲ってきた。でもきらきらと、いい曲だ。
歌詞にも出てくるが「海の底」に沈んでいるような、滑らかさに酔った。
何となく泣きたくなる。
次いで、2曲目。
ゴキゲンだった。暖かい地方に行ったかのような空気。
風を感じるメロディーライン。軽くて踊り出したくなるようなキュートでセクシーな曲。
3、4曲目はその2曲のボッサヴァージョンとソウルヴァージョン。
全然違う印象で、どれもゆっくり好きになっていきそうだ。
タイトルは「ABnomal」ア、アブノーマル…うむ。ぴったり。
全部で4曲。ブックレットにはこちらのCDの解説。
大澤さんちでは「過激」などと伝えられていたので若干緊張。
が、聴くと、確かに複雑に音が絡みあっていて、
脳みそを刺激されるような良い意味の「麻薬」のようで、
ノリに身を委ねてしまうと、なんとも心地良い。
これは溺れてしまうかも、となぜか焦るくらいだった。
ブックレットには、大澤さんの描いたイラストとコラージュ。
大澤さんの描く女の子は、ヌードだったりポーズが色っぽかったりするのですが、
何となく線の細さや色のせいなのか、キュートな印象。コラージュは見ていると、
引きこまれてしまって気がつくと30分、とか経っている。
大澤さん自身の音楽と似ている。やはり麻薬のようだ。いやしかし、かっこいい。
結局、くりかえし、くりかえして、両方のCDを何度聴いただろうか。
波のように、激しかったり、穏やかだったり、
その魅力的に踊る音をずっと感じていたい。
そんな訳で、昨日は堪能させていただきました。
家族中が平和に、バラエティなんぞを見て過ごす中、
ひとりで、イヤホンで聴く音楽はイケナイ感じで良い。
素知らぬ顔をしていても秘密を隠し持っているのだ。
いつも、秘め事は私の手の中にある。
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巻貝の画像は「+karinko 写真素材+」様からお借りしました。