First Kiss

幸坂かゆり Weblog


Happy Birth Day My Cats


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5月2日はうちの猫たちの誕生日です。

くろ
みみ
なな
ろでむ
らむ子
そして新入りの、オペラ

みんなまとめておめでとう。
みんな元気良く遊びまわっていて微笑ましい限り。
最近みなにゃんの写真を撮っていなかったので、
今朝、無理やり撮らせてもらいました。
当たり前だけど、黒い子は黒くて。どれが誰だか(泣)
そんな訳で、写真が少ないのが残念なのですが、
咲いたばかりのミニチューリップと一緒に、
車庫の前にいるオペラ猫とななちゃんを載せておきます。

このチューリップのあるお庭は猫たちの遊び場であり、安全区域。
春になると時々見知らぬ子猫が遊びに来るが、
雄のためか、すぐ放浪の旅に出ていなくなる。
どうも恋人を見つけるための通過地点らしい。
その点、オペラ猫はどうもここを住まいに決めたらしく、いや寝床認定かな?
ごはんの時間と、就寝時刻になるとやってきて、
以前はらむ子さんが寝ていた玄関の猫ベッドで、
すやすやと眠り、朝遊びに行く。(らむ子さんはもううちで寝てます)

親猫くろちゃんと、オペラ猫は何歳かわからない。
らむ子さんも赤ちゃんの時にふらっと来たとは言え、
本当の年齢はわからない。
けれど、それでも他の子たちが誕生日のこの日に、
みんなで一緒に祝おうと決めた。
なので、今日は6匹すべてのお祝いなのでした。
11歳の大きな赤ちゃん、誕生日おめでとう。


***

画像は記事中にあるチューリップと、上がななちゃん。
車庫の黄色いドアの前にいるのがオペラ猫。



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驚きました。21万アクセス超えていました。
いつも、そして時々思い出して読んで下さる方、
本当にどうもありがとうございます。


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小川洋子さんの「余白の愛」を読み終えた。

何日か前に読了していたのですが、なんというか動けなかった。
頭の中を言葉に変換できずにいた。最後のページを読み終え、
ぱたん、と静かに本を閉じ、表紙を見つめたまま。
言い表せない感情が、ふつふつと湧いてくるのがわかった。
もう少しで泣き出しそうな一歩手前。いや、こころでは泣いていたのかもしれない。
小川さんの小説には「心」をふたつ用意しなければいけない。
現実を読む「心」と幻想を読む「心」。
何だかめちゃくちゃな言葉だけれど私にはその必要性があった。

読んだのは「余白の愛」以外に「完璧な病室」と「薬指の標本」の2冊だった。
小川さんの初期の小説たち。読後感が3冊とも同じ表情だった。
代わり映えしない、とかではなくて、そのすべてが静かに細かく進んでいくので、
感情があっちこっちに彷徨ったりしないのです。
けれど、先に書いた「ふたつの心」を用意しなければ、
それはただ単調だったり、意味を考えすぎてしまったりする。
幸運なことに私は小川さんの小説がとてつもなく、
アドベンチャーであり、サスペンスであり、ラブストーリーに思えた。
本当にとても静かなのだけど。それは、深夜に雪がしんしんと降り積もる様に似ている。

実際、読み終え、窓を見ると雪が降っていた。ひらひらと踊るように。
まるで小説の世界をこの世に引っ張り出してしまったかのようだった。
私にとって衝撃であるはずのこの作品たちは、初めて味わうものなのに懐かしくて、
やっと恋しいものに出会えた、と感じた。
そこで目には浮かばない「心」の涙が溢れたのでした。

私は物語の中に恋のように入り込み、
読むページが少なくなっていくことに、悲しさが襲った。
それは「余白の愛」の主人公の女性の感情そのままだった。
ラスト近くに出てくる、

 「戻りたくても、戻れないのよ」

という、主人公の言葉は、まるで私自身に言い聞かせているようで、
きりきりと苦しいほどに私の胸を締めつけた。
悲しいけれど幸せで、すべての感情が混ざり合い、
私の中でくるくると回る。今も回り続けている。
多分、ぼぅっと物語の中にいるのだろう。
だから私は今夢の中でこの言葉を書いているのだと思う。
夢を見ているのに、目は冴え冴えと醒め、
もう一度命を与えられたような感覚に陥っている。


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本屋さんに注文しつつ、実は忘れかけていた画集があった。
それが何ヶ月も経ち「入荷した」と連絡があり、驚きとともに、
体の奥底から嬉しさが、じわりと滲み出た。

その本はドローイング集。名のとおり線画ばかりを集めたもの。
画家の名はバルテュス・クロソウスキー。
もちろん色づけされた彼の絵も魅力的ですが、
動きが独特で、柔らかさとは対角にあると常々感じていたので、
もっと肩の力を抜き、さらさらっと描く線画に興味を持った。
何より、この本の表紙を見てあっという間に魅かれてしまった。

色んな文献によるとバルテュスは、
「20世紀のもっとも優れた人物画を描く画家」と呼ばれ、
もちろんその部分は大切なキャリアですが、
私はまずこの目でダイレクトに絵を見てしまったので、
まずそこは関係なく、ただただ魅力的だった。
猫と少女と日本をこよなく愛したバルテュス。
自分は猫の王だと言い、太ももを露わにした少女を描き、
動きはあるのに、夢遊病者のように視線が定まらない人物画のふしぎさに虜になった。

そして何より、当時最も誤解された部分である少女画ですが、
彼にとっての少女はナボコフのロリータに見るような性的対象の存在ではなく、
あくまでも「美の象徴」で「天使」だった。裸でさえも。
彼の絵の中の少女の表情を見ているだけで彼と少女たちとの信頼関係が見てとれる。
もちろん、手も出していないので(失礼!)
彼女たちが誰かと恋に落ちればすぐにモデルから開放したという。

私はそんな少女たちが羨ましかった。
美少女であったかどうかはともかくとして私にも少女時代は確かにあり、
信頼を置く人物の多くが10も20も年上の男性だったので、
彼と少女たちの信頼関係がもしも私にもあったとしたら理屈抜きに素晴らしい。
そんな彼の、ずっとずっと欲しかったドローイング集。
ほんの少しでも本にダメージを与えないように、そっと開き半日かけて眺めた。
ひとつひとつの作品が、ため息が出るほど甘やかで抱きしめたくなるように愛らしかった。

彼は閏年生まれ。自分は他人よりも4年は時間の感覚が違うのだ、
なんてことを自慢にしていたらしい。
そんな彼の若い頃の容貌が、はっとするほどハンサムだったということも。
彼の奥さんは日本人で娘さんがひとりいらっしゃる。
その娘、春美さんは日本でジュエリー・デザイナーとして活躍されているが、
春美さんを撮った1枚の写真を見て驚いた。まるっきりバルテュスの描く少女そのもの。
この親にしてこの娘あり、という感じ。やっぱり羨ましい。

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バルテュスの娘、春美さん。
健康的で美しい。(クリックすると大きくなります)


***

もっと上手にバルテュスについて書ける人はたくさんいるかもしれない。
けれど、絵はやはり感じるもので、感情を文字に変換するのは私にはここまでで限界だ。

ところで、ドローイング(線画)は以前から色づけしなくても、
そのままで完成された作品もあるのに、下書きとして扱われ、
なんともったいないことかと思っていたら、今では立派に、
名前のまま「線画」として「水彩画」や「油絵」などのように、
ジャンルを確立しているのですね。それを知り、またしても嬉しかった。


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1978年の作品「Pretty Baby」ルイ・マルの作品。
教授こと、黒人ピアニストとシールズのやりとりのシーンが好きです。

最近、児童ポルノ法とか色々と騒がしいですが、
その煽りで、この名作まで消えてしまっては大変惜しい。
どうしても舞台が高級娼館で、12歳の少女娼婦が主人公となれば、
一番に抹消されそうですが、物語ではたまたま母親が娼婦で、
娼館で生まれ、そこで育ち、女だったがゆえに同じ道を歩まざるを得ない、
古い時代のお話で、本当のテーマは少女の「愛情を求める姿」です。
映画の冒頭、少女の母親が出産をします。
無事生まれ、性別を伝えに行くときも、
少女でありまだ商売にならない彼女は一切気にかけてもらえません。
その中で「教授」こと黒人ピアニストだけは彼女ときちんと目線を同じくして話します。

この娼館の女主人はピアニストとして彼を雇いながらも、
少女に黒人と関わることをとがめます。
そんな中、先に書いた教授と幼い少女ヴァイオレットとのやりとりが、
温かく微笑ましくて大好きなのです。なのでそのシーンだけピックアップ。

性描写も裸もないシーンでありながら、そこが娼館であること、
女主人が黒人を未だ差別の目で見ていること、少女が愛を求めていること、
すべてが表現されたシーンだと思います。


「Pretty Baby」Violet & Professor 



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この映画のブルック・シールズは13歳(役は12歳)
なのに、はっきりと大人の美貌を持ち、しかし無邪気さがあり、魅力的です。
実際、この映画の中心となるのはヴァイオレットと、
娼婦を撮りたい、と言って娼館を訪ねてきたカメラマンとの恋です。
ラストはヴァイオレットの心を考えると胸が痛くなりますが、
将来的にはこの方が良いんだろうな、と思わせられます。


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画像は、ちょうどこの年齢の頃のシールズ。


***

一番上はこの映画が紹介された当時の雑誌。
中身はシールズの全裸などが載っているそうです。
すごいな。今では考えられない。ある意味自由かも。偏りはあるけど。

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12月31日ですね。
今年は時が過ぎるのが早かった。2008年は特に早く感じました。
(年とか関係なしにね)
振り返るにしても、あっという間で、
つい昨日のことのように、ほぼすべてを思い起こせる。

2007年から引きずっていた傷は、今年に入り、
忙しくしていることで心が落ち着き、
今となっては起こらねばいけなかった問題だった、とすらと思う。

個人的な傷だけれど、そのことで驚くほど世界観が変わった。
見聞が広がった、と言ってもいい。
ほぼ家にいる私の忙しさなんて世間に比べると大したものではありませんが(笑)
パソコン関連で今年は大きなことがたくさんあった。
まずGIFを作れるようになったことから欲望に火がつき(笑)
「You tube」に動画を投稿するようになり、
そこからまた新たに物議も醸し出したが(苦笑)
それでも、今も投稿できている状態は続いている。
なぜか12月に入ってチャンネル登録してくれる方が増え、驚いています。
念願のプリンターも購入できた。

そして昨年、ここにコメントを入れてお誘いを受けた、
【おとなのコラム】さんにて連載を持つことができた。
それはたった今も続いていて、そのテーマは大澤さんに宛てた手紙であり、
内容もめちゃくちゃに甘いです。ラブレターだから。
このブログの比にもならないです(笑)
そんな本家本元の大澤さんは、2007年ソロデビュー25周年なのでした。
そのため、アルバムを2枚も制作し、テレビやラジオ、イベント、そしてライブ、
と、立て続けに忙しく走り回り、私は大澤さんが新たに紡いでくれる音楽に対して、
1曲1曲、丁寧に感想を書きたいという思いから、
自ら挙手し、連載を持たせていただきました。
隔週で今も堂々と極甘文章を書き綴っておりますので、今年もどうぞご贔屓に。

が、しかし、その後パソコン崩壊。
そんな訳でパソコン購入後、初の「再インストール」というものをやった。
うまくいった。しかしインストールされていたすべてが消去。
友達のメールアドレスも、色んなもののIDやパスワードも、
いただいたメールも、画像も。ちょい泣けた。
けれど、今また新たにこうして書けている。動いている。壊れたら直すまで。
コンピューターの世界だからこそ可能なことなのかも。
だめになって修復のきかないことなんて、この世にたくさんある。
そしてそれらは、コンピューターとは比べ物にならないほど、圧倒的な打撃になる。

とは言え、先にも書いたけれど今こうして稼動していることに感謝。
パソコンには新たに名前をつけ、かわいがっています。いい子だ。よしよし。

さて。ここまで引っ張ってきて1番大きなこと。
1年に1度でも会えたら。

そう思っていた大澤さんに、今年は2度も会いに行けたこと。
ライブとイベント。理想です。これが毎年続いてくれると嬉しい。
ライブは2月11日。イベントは11月14日?16日。
笑顔がとまらない日だった。大げさな言い方だけど、ここまで生きてきて本当に良かった、
と、そう思えるほど幸せに包まれていて、それは今でも私を囲んでくれている。
今回出会えた方々。そして一緒に楽しめたM姉さん。心からどうもありがとう。
以前言葉の選び間違いでM姉さんのコメント欄に、
「背中を押してくれた」と書き込んでしまったが、
よくよく考えると、今回行ったイベントは私が早くに決め、
ほぼ強引に「良かったら一緒に行きましょう!」と、
私の方が、ほれほれ、と背中を押していたような気がする(笑)
そうなのだ。2007年、先ほども書いたが、かなり世界観の変わった年なので、
ただ、おどおどとして待つだけではなくなったように思う。
特に大澤さんのことに関しては(笑)
でもね。静かに応援したい。私なりに。その気持ちは忘れないでいたい。

***

そんなわたくし、
たった今まだやるべきことが残っているためまだまだ年末ムードにはならない。
今夜中に自分に課したものを終わらせ、良い新年を迎えたいな、と思います。
少々、更新頻度は落ちてしまいましたが、細々と続けております。
読んでくださっている方、本当にどうもありがとうございました。
来年もどうぞ、よろしくお願い致します。
今宵は少しだけ太り気味の三日月。
私も、こんな感じかも。もう何もかも細い訳じゃない。
あ、いや、身体は普通ですよ、至って普通。ここ押しておく(笑)
それでは皆さん、良いお年を!

1番上と下の風景は箱根で撮った写真。(今頃ですが)
あ、上画像の海はM姉さんと一緒に箱根に向かうバスの中から。
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どなたか(?)のBMWさんと、
11月16日箱根での朝食の1部、エッグ・グラタン・スープ。
ものすごくおいしかった。

また来年、元気にお会いしましょう!ハート
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24日、今日はクリスマス・イブですね。
1日早いけど、こちらに訪れてくださる皆さま、メリークリスマス!
お星さまの輝きのように、生きとし生ける者すべてに幸せが訪れますように。

私にとっては、クリスマスという日を素直に祝えるようになって3度目。
それまでは意地を張るかのように、横を向いていた。
けれど、大澤さんが「誰もが幸せになっていい日」と言ってくれて以来、
言葉が心の中に矢を放ったかのように、すとん、と前向きに見ることができるようになった。

笑顔でいていいんだよ。
楽しんでいいんだよ。

そんな当たり前のことが、30年(ちょい過ぎ)ほどできなかった。
1年目は怖々と、2年目は微笑み、3年目の今年は、幸せを祈っている。
意地なんて張っていたってつまらない、と気づいた日から、
素直になることは素敵なことだということにも気づいた。かっこ悪いことじゃない。
色んな理由をつけては毎年賛否両論のクリスマスだけど、
私は笑顔をもらえて、素直になれた奇跡の日。
なのでこの日は、少なくとも1人は幸せにしているのです。

みんなみんな、心がほかほかと温かく、きらきらと輝く日になりますように。

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ハッピーなクリスマスを!

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大澤さんのイベント話が続いておりますが、
14日から16日までだったというのに、だらだらと書いて、そんな今日はもう22日だ(笑)

けれど、まだまだ昨日のことのように、いやいや、先ほどのことのように思える。
お泊りイベントは時折書くことですが、今回で参加は2回目です。
前回は、これもよく書いているけれど5年前で飛行機が延滞し、かなり落ち込んだ。
帰りは帰りで貧血というか、のぼせて座席3席くらい占領して横にさせてもらった。

あの時、私のようなひとはイベントには参加してはいけない。
みんなに迷惑をかけてしまうと思っていた。
そして、どんなに行きたくてもなかなか決意できなかった。
しかし箱根でのイベントは今回で2度目なのだ。
しかも、ものすごく行ってみたいところだった。
それは昨日も書いた、美術館に囲まれているところとか、
ホテル自体が芸術のように美しいことから、あこがれた。
なので思い切って、大澤さんのファンの方に連絡をしてみた。
だめなら仕方ない。そう思って。
それが「ぜひ、ご一緒しましょう」と言ってくれた。とても嬉しかった。
メールという手段であっても、行動できて本当に良かったと思う。

集団というものは、様々な問題がある。
それはどこにでも言えること。プライベートでも、社会でも。
現に私も人間関係に少しだけ臆病になっていた。
実際、SADという病のような気質も持っている。
もしもその部分を責められたら、
もしもそんな病気を抱えて「よく来れますね」なんて、
仮に言われたとしたら、なんてことまで考えていたけれど、
ホテルに着いた途端、そんな考えは吹っ切れた。

もちろん、2日間という限定された時間だったからこそ実行できたのだし、
何よりも社会勉強になるではないか。
あれほどの強烈な愛情溢れる中に入り込むのだから。
大好きなひとに笑顔を教えてもらってもいいんだよ。
音楽に感動し、たくさん食べて栄養を摂り、明るく笑ったっていいんだよ。

私は普段からそうやって自分に言い聞かせていたことを、
あの場で、すんなりと心に落とすことができた。
そしてそんなふうに思えたのは、一緒にいてくれた人たちのおかげでもある。
同室のおふたり、懐かしい友達、テーブルや帰りにご一緒した方、
そして、大澤さんにスタッフさん。

大澤さんはあの日、MCの中で話題自体は全然関連はないけれど、
「身の丈に合った生き方を」という言葉を使った。
私はこれまで多分、必要以上に卑屈だったり、
または自信がないゆえに、意味もなく傲慢になったりしていたと思う。
病院通いしている中で、楽しんではいけない、なんて思っていた。
そんなこと思わなくたっていいのに。
むしろ、そう思わなくなったら私は病気から解放されるのだ。

なのであの時、後ろを向いても前を向いても同じ時間が経過するなら、
とことん、笑顔でいた方が良いや、と思った。
そんなふうに思わせてくれた今回のイベント。
あの場で出会った皆さんにとてもとても感謝しています。

大澤さんという、たったひとりの人を通して、
これほどまでに多方面で成長痛まで感じてしまうほど、
人生の勉強をさせていただけるなんて。
大澤さんは説教などはしない。
しないけれど、音楽で、生き方で、教えてくれる。人生というものを。
自分が壊れるまで無理をしてはいけないこと。
さよならから学ぶこともあるということ。
大澤さんはあの日「ついてこいよ」という大好きな曲を歌った。
ギターでのイントロで、アレンジしてあるとはいえ、すぐにわかった。
けれど、メロディーに言葉を乗せる前に、囁くように「ついてこいよ」と言った。
拍手と同時に、やはり笑みがこぼれる。
そしてリズムを取ると、みんなが共鳴する。
そのことが、どれほど大切なことか。

毎日は、忙しくせわしなく流れてゆくけれど、
心から「いとおしい」と思うものを、絶対にないがしろにしてはいけない。
そう肝に銘じつつ、教えてもらったひとつの宝物を時折、言葉にしてみる。
それはすべて「心から」始まるもの。

***

あ、そうそう。
チェックアウトして外に出た時、ちょうどスタッフさんが、
大澤さんの車に荷物を詰めているところだった。
私たちは声をかけ「お疲れ様でした」と言った。
スタッフさんの顔はどことなく安心したような、朗らかな表情に見えた。
雨の中だったけれど、一番最後に素敵な、シャッターに収めてしまいたいほどの、
笑顔という芸術を見ることができて、とても嬉しかった。とびきり素敵な2日間でした。
チェックアウトしたあとは、もう次への一歩を踏み出している。
余韻を、心の宝箱に忍ばせて。

長い連載になってしまいましたが、読んでくださった方、
本当にどうもありがとうございました。
そして、またいつか会えるのを "心から" 楽しみにしています。

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さっ

いい加減、かゆり長ぇーよ、と思われてもいけないので、
どんどん書いていきましょう(え
今日は長文だぜ。15日は色々あったからである。
大澤さんイベント&自分のイベント&リマっちの事まで書いちゃう。
今日はごちゃまぜ記事です。

14日の夜は、さすがに旅の疲れもあり、早々とお部屋の電気を消し、
同部屋のふたりと共に、就寝。あっという間に眠りに落ちました。
ベッドもふかふかで気持ち良くって。

しかし、私の最大の難所(?)は、
用意に時間がかかること、と判っているので、私だけ15日の朝は5時起床でした。
旅行など普段と生活が変わることをすると、私は途端に朝型に変身するのでした。
夜に寝るのもべらぼうに遅い時間ではないし。
で、まだ夜も明けないうちに化粧もばっちりなのでした(笑)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この日のイベントも前日のように、
夕食からなので、お昼は色々ある美術館に行こう、
ということになり、私はもうもう、前から楽しみだった、
箱根ラリック美術館」に行く気満々でした。
15日はしっとりと雨が降っていて、ちょうど良い湿気がありました。
うん、風情があっていい感じ。
念願のラリックガラスは美しくて繊細で素晴らしかったです。
女性のグラマラスなラインが美しくて、女神のようで購入はできないけれど、
どうしても目に映しておきたかったので、図版とポストカードを購入。
そして、わざわざラリック美術館まで行って、
私たちが夢中になった「とあるもの」も購入したのですが、
それが後ほど、部屋の中であれほど盛り上がるグッズになるとは、
と、その時は知る由もなかったのでした。

その後、ポーラ美術館、星の王子様ミュージアム、と美術館づくしで私は恍惚。
たっぷりと時間をかけて観るなんて、ものすごい贅沢だな、と思いました。
ああ、ラリック。私はラリックのガラスに惚れてしまった。
年表などを見ていると、このラリック氏は結婚離婚を繰り返していた。
そして、その都度つきあった女性をモデルにして、
作品を作っているのだ。やはり彼女らはミューズだったのだろうか。
娘さんがモデルになっている小さな作品などは可憐で優しくて、
父親にこんな作品を作ってもらえるなんて、幸せだなあと、
勝手に思っていました。本人の気持ちはわからないけれど、
私なら幸せだ。愛されている、と実感できそうで。

そんなふうに幸せに浸っていたのも束の間。
私たちは唯一、土地勘の鋭い姉さまが用事で去ったあと途方に暮れてしまった。
そう。残されたふたりは土地勘が超、普通なんでした。
なので、最後に行った「星の王子様ミュージアム」からホテルまで、
がしがしとヒールの高い靴で歩きました。
まあ、マイナスイオンたっぷりね、などとは言えないくらい、
シャレにならないくらいの山道(笑)通るのは車ばっかり。
前方から車が来たら1列にならねばいけなかった。

けれど、その時も考えていた。これはすごくいい思い出になると。
私なんかはすぐ溝に足がはまってしまい、
転びそうになるところばかり見られたけれど、
全然オッケーだ。むしろ笑ってもらえるとありがたい(笑)
そして先が見えないと思っていた山道を越え、無事ホテル到着。
部屋に戻ってすぐに私とBさんが見たものは!

麗しく、凛と着物を着こなした、M姉さまだった。

何という美しさ…。彼女まで芸術品のように見え、
こういう土地での着物姿の女性というのは、
何て人を安心させる力を持つのだろうか、と思った。

はい。
ここまで大澤さんが出てきておりません。が、良いのです。
今回はとてもイベントも旅行も楽しんだのです。
特に美術館が充実していて、私は言うことなし、でした。
絵や本がたっぷりある場所って、何だか興奮しませんか。
血沸き、肉躍る、という表現がぴったりです。
そして、私とBさんは急いで用意をして、いざ2日目のイベントにゴー。
その概略はM姉さんのブログにて。↓

*「密林は楽園」
 http://blog.livedoor.jp/mitsurin_yo/

*大澤誉志幸・FCツアー箱根2008 記事
 http://blog.livedoor.jp/mitsurin_yo/archives/4473450.html

私はメモなんかも取らず、
後ろを大澤さんが通っても気づかないくらい、鈍感でした。
仮に、本当に仮に、大澤さんが私を見たらきっと、
食べているところばかり目にしたと思います(笑)

この日の食事もおいしくて、前日残してしまった肉料理も、
15日の時は違うメニューだったのでたいらげた。
味が何というか、体調に合っている、という感じでお腹の負担にならなかった。
こういうのを食べると、いつも家にいる母に食べさせたい、と思ってしまう。
今度、個人的な旅行でぜひ、連れてきたいなあ、と思う。

そしてメインである大澤さんのライブ。
たっぷりと酔いました。今度は胸の中が潤う感じ。
微笑まずにはいられない、ゴキゲンな曲たちで、
ゆらゆらと頭を揺らしていたのでした。それは手の中のワインの如く。

ビンゴなどは毎回開いたことがないので、
今回も期待していなかったのですが、本当に開かなかった(笑)
けれど、ポスターをいただき(皆さんに)それはそれは嬉しいサプライズでした。
外は雨だし、濡れても折れても嫌なので傘用のビニール袋を、
ホテルの方にいただき、2重にして包み込んだのでした。
その後、記念写真を写し、どっきどきのお部屋訪問であるナイトコール。
ひゃー。緊張。しかし、ここで役立ったものが、先に書いた、
ラリック美術館で購入した「とあるもの」でした。

そう。それは、紙でできたサングラス。
しかし、それだけではもちろん、ない。ハート型なのである。
なので、かけるとどんなに美人でも、ちょっと間抜けな顔になる(あ、いや失敬)
しかもそれをかけたまま話をすると、かけている側の目が隠れて見えないので、
目が合わず、それがまたおかしくて、ああ、これはいいぞ、と思った。
案の定、大澤さんはそのハートグラスをかけると、
「何だこれ!」と興奮して、くるくると上体を回して見るほど、
喜んでくださった。嬉しい。嬉しいぞ。しかもプレゼントした(爆)
このアイディアを思いついたBさん、あなたはすごいです。
めちゃくちゃ楽しかったです。
ナイトコールはあっという間でしたが、
やはりかけがえのない、大切な時間になりました。
大澤さん、男前でした。カッコよくてかわいくて、きゅーんとしました。
あなたが好きでたまらないっす。ついてこいよ?もちろんだとも!(←歌った)

大澤さんが部屋を出た後は、みんな魂が抜けました。ほわぁ~、と溶けてゆく感覚。
温泉よりも何よりも、蕩けさせる力を持っているのは大澤さんだ。
このナイトコールは午前までかかったようで、
大澤さんのその優しさと度量の大きさに、やはり唸ってしまうのでした。

はい。超絶長文になりました。
ドリコムさん(*当時のブログ会社)の文字制限ってどのくらいなのだろう。
明日もこぼれ話なんかを書きたいな、と思います。
もうここまで来たら、あとで読み返すのが楽しみです(笑)

***

昨日、11月も後半に入ったことだし、と、
プロフィールのリマっちGIFを変更しました。
今までは500KBまで、という規定でしたが、最近になって、
600KBまでオッケーになったので、少し長く作れるようになりました。
12月にはクリスマス。きっとすぐに来る。
と、言うわけでギフトを持ったリマっちを選んでみました。

そんなこんなで、皆様、ここまで読んでくださった方、
どうもありがとうございます。
今日のラストはリマっち画像を何枚か貼って締めましょう。

***
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画像はこの間(11/15)行われた「Victoria's Secret」ファッションショーのリマっち。
私は美術館にリマっちのひとりやふたり飾られててもまったく異存はないぞ。

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ひゃー。
今宵の北見市、最低気温はマイナス9度だそうです。

とうとう雪の季節が来るのだな。
夏の暑さと共に、避けられない季節です。
覚悟しつつ、今夜も書いていきましょう。
大澤さんの話になると支離滅裂なのはもうお約束ということで(笑)

そんな訳で(い、いきなり?)
14日、飛行機に乗り、大澤さんイベントのため、
箱根へと向かった幸坂でありますが、
大まかなことは昨日の記事にて。
今日は、私の性格ゆえの細かいことを少々。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1日目、夕方から始まる宴は大澤さんの乾杯から始まりました。
その乾杯のグラスをかちん、と当てる力が強くて、
おっとー、グラスが割れる!と思うくらいでした。
そのくらい脳天に響いた方が思い出になるので、
もちろん嬉しいびっくりで○であります。

しかし私は、結構色んなことを甘く見ていた、と、
首を竦めたくなってしまったことは否めない。だって皆さん、おしゃれで。
私なぞは、飛行機降りたそのまんまの格好だった訳で。
ええと、あの、まさか、夕食がフルコースだとは知らず。
ジーンズに両手を乗せてもじもじしていました。
けれど、料理がおいしくておいしくて、
途中ではすっかり格好のことなど気にせず、食べる方に夢中になりました。
うん、本当は食べるの好きなんだよなあ。
人前が苦手なだけで。好き嫌いもそれほどないし。
と、書いたところでいきなりメインの肉を残したことを思い出した。
(鴨の肉は苦手でした。すいません)
その他はすべてたいらげ、お腹いっぱいで幸せ。
ほくほくしながら、白ワイン一杯で少し酔いつつ、
同じテーブルの方としばし談笑。
本当に「談笑」という言葉がぴったりの楽しいお喋りでした。

デザートが運ばれてきた頃に、大澤さん再入場。
まるっきりテーブルの逆方向を向かないと、
大澤さんを見られないので、椅子をぐるり。
大澤さん編集のDVDを一緒に鑑賞。
思いの外、そばにいらしたのでどきどきしてしまった。
その後、トークで終わると思いきや、
来年発売になるという銀色夏生さんとの共作、
「それからの君は」をワンコーラス歌っていただいた。
20年振りだという夏生さんとのコンビ。黄金コンビですね。
初期の大澤さんのイメージには、半分以上夏生さんの手もかかっていた、
と、言っても過言ではないと思います。
また、夏生さんのフィルターを通した大澤さんの写真は、作りこみすぎず、
大澤さんの姿がまるで少年のように写っていたのも印象的です。
シンプルだった。良い意味で。
大澤さんはただ笑顔だったり、ただ歩いていたりして、
今現在の大澤さんの姿と重なる部分もあり、彼女の視線には感心するばかりです。
DVDの中に収録された写真のうち、夏生さんが写した大澤さんの写真があったので、
途中、そういったことを考えておりました。

大澤さんは、さらっと普通に登場して、
それでもどうしても感じる光の風圧のようなものをぶわっと吹かせ、
さらっと退場していきました。なんというナチュラルさ。素晴らしい。
時間が進むのが早いなあ、と思いつつ、明日もあるのだから、
と、自分に言い聞かせ、会場を後にしました。

***

そうそう。余談ですが、
部屋についていた鏡が誤解を招くような麗しい、通称・美人鏡でした。
その心は、最も美しく見える位置に照明があり、
多少の欠点は隠してしまう魔法の鏡のことを称して勝手にそう呼んでおります。
なので、化粧したあとの最終チェックをそこで終えてはいけない。
必ず、少々粗が見えるトイレの鏡などでチェックしなければ、
勘違いをしてしまうことになります。
ただ最終チェック後「私は美人だ!」と暗示をかけるにはよろしい鏡です。

ああもう、何だかよくわからない記事になってしまった(笑)
まだ頭がのぼせているのだろうか。そろそろ現実に帰らないとやばいぞ、私。

しかし、寒さだけは確実にやってきている。
段々、部屋の温度が下がってきた。
大澤さんを聴かなくちゃ。冷たい足のままじゃ、眠れない。(ひゃー///)

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